市長の部屋

市長挨拶

2018_mayor

平成24年九州北部豪雨災害の傷が癒えない中、突然起こった平成28年熊本地震、阿蘇中岳の爆発的噴火では、これまで復旧復興に全身全霊でご尽力いただいた関係者の皆さま方、ボランティアの皆さま方、「物」「心」両面から温かいご支援をいただいた全国各地の多くの皆さま方に、衷心から深く感謝を申し上げます。

被災した国道57号及びJR豊肥本線はいまだ復旧の目途が立たず、日常生活をはじめ、あらゆる産業に大きな影響を及ぼしていますが、昨年6月には国道57号北側復旧ルートである二重峠トンネル工事が着工、平成32年度完成を目標に工事が進められており、早期開通を切に願っているところです。

また、昨年8月には「阿蘇地域における直轄砂防事業の早期実施を求める期成会」を設立、関係機関への要望活動を精力的に進め、来年度から国直轄として砂防事業が実現できるよう頑張っています。

一方、阿蘇の歴史の象徴である阿蘇神社楼門は、文化財の価値を損なわないよう慎重に解体作業が進められ、11月に工事が完了、これから元の姿を取り戻すため、部材等の調査及び修復工事が進んでいくものと期待しています。

このように復興の槌音が響くようになり、昨年10月、阿蘇市の草原景観の一部が国の「重要文化的景観」に選定され、世界文化遺産登録の前提条件である国内候補の暫定リスト入りに向けてのステップアップとなりました。

もっとも、本年は、世界ジオパークネットワークの再認定審査を控え、昨年の日本ジオパークネットワークの審査時における指摘事項等を真摯に受け止め、構成団体との連携強化はもとより、有効な改善策を導き出しながら、「阿蘇の宝」を「世界の宝」にするため、効果的な活動につなげていきます。

さて、昨年2月、噴火警戒レベルが“2”から“1”に引き下げられ、安定した状態が続いている阿蘇中岳は、損傷したガス検知器及び安全柵など火口周辺設備の復旧及び受入態勢の整備に注力しながら、万全な安全対策のもと、今春、約3年半ぶりに火口見学が再開できるよう取り組んでいます。

地球の息吹、大地の鼓動、ダイナミックな阿蘇を直に感じていただき、阿蘇復興への大きな弾みとして、また九州観光の起爆剤となるように、安心安全な火口見学に向けた受入態勢の整備強化に努めてまいります。

結びに、これまで市民の皆さまとともに築いてきた阿蘇市を百年先の未来につなげられるように、また、全世代が笑顔あふれ、希望に満ちた明るい1年となりますことを心からご祈念申し上げます。

平成30年 1月