阿蘇の花ごよみフォトコンテスト2011 結果発表

阿蘇市内の、ミヤマキリシマ・すずらん・バラ・つつじ・桜をテーマに、平成23年5月2日~6月30日の間に応募された作品の中から入賞した作品をご紹介します。

特選 グランプリ

登山道を彩る 広田 和夫
タイトル
登山道を彩る
お名前
広田 和夫 (山口県宇部市)
評価
咲き誇るミヤマキリシマを愛でながら、肥後の国と言われる阿蘇五岳の 最高峰、1592メートルの高岳を目指す登山グループ。荒々しい岩峰・鷲ヶ峰と力強く登るクライマーの姿が見事にマッチした「これぞ阿蘇」と言える作品です。今年は火山ガスの影響で葉が枯れたり悪条件での撮影でしたが、朝の柔らかな光線を始め、構図やタイミング、それに鮮やかな色彩など狙いが明確で、爽快な作品に仕上がっています。

入選 ミヤマキリシマ賞

薫風の中を行く 緒方 賢子
タイトル
薫風の中を行く
お名前
緒方 賢子 (熊本県山鹿市)
評価
高原に咲くピンクの花をベースに荒々しい鷲ヶ峰を大胆なフレーミングで表現、迫力のある作品です。火山ガスの影響で花の方はいささか不作ですが、岩峰の頂きに残る一片の雲は阿蘇の雄大さを物語っています。添景に二人の登山者を入れたことでドラマは大きく展開し、観る側の夢も膨らみます。爽やかな初夏の風にそーっと頬を撫でられた気分です。

入選 バラ賞

花の中で 西山 勤
タイトル
花の中で
お名前
西山 勤 (熊本県熊本市)
評価
はな阿蘇美の温室かと思いますが、ガーデニングの模様が見事に表現されています。色とりどりのバラを画面一杯に配した無駄のない構図です。白くかすんだ屋外も清楚なバラ園の雰囲気を盛り上げています。特筆すべきはモデルの女性、黒い帽子に黒い服、白のスカーフと御誂え向き、センスの良さが伺えます。人物のコスチュームと自然な仕草は、バラ園の印象を一層高めています。

入選 ツツジ賞

爽春 河本 泉
タイトル
爽春
お名前
河本 泉 (熊本県菊池郡大津町)
評価
阿蘇五岳を一望する高台から、長寿ヶ丘公園を含めた阿蘇谷の全景です。彩り鮮やかな長寿ヶ丘公園のツツジと田植え前の広い田圃、雲を頂いた涅槃像。撮影ポイントとレンズのアレンジが的確で、遠近感とパンフォーカスが見事です。透明感のある作品で清々しい気持ちで拝見しました。

入選 すずらん賞

水しずく 亀谷 稔
タイトル
水しずく
お名前
亀谷 稔 (熊本県熊本市)
評価
清楚な花、すずらん。自生した小さな花の撮影は困難を極めます。作者はターゲットを朝露の水しずくに絞り、マクロレンズで撮影。被写体の傾きをフレーミングで直されているようですが、わずかな水玉の位置のずれが逆に主役を強調し、新鮮に見え、面白い作品に仕上がっています。写真は咄嗟の機転や処置が功を奏することがあります。益々の健闘を期待します。

入選 桜賞

桜のトンネル 岡橋 太郎
タイトル
桜のトンネル
お名前
岡橋 太郎 (福岡県福岡市)
評価
澄んだ青空に満開の桜、この光景に日本人である幸せを感じます。撮影は国立阿蘇青少年交流の家ですが、天を突く阿蘇の噴煙を思わせるような縦位置の構図。近景の枝を画面一杯に広げ、花のトンネルで奥行きを見せるスケールの大きな作品に仕上がっています。清々しい春の日差しを感じます。

審査員特別賞

バラのアーチ 炭谷 健一
タイトル
バラのアーチ
お名前
炭谷 健一 (熊本県熊本市)
評価
画面一杯に、幾重にも重なった花のアーチは圧巻です。平板になりがちなデジタルカメラの作品ですが、広角と絞り込みで遠近感のある作品に仕上がっています。ポイントはトンネルの向こうの二人の人物。素晴らしい添景です。構図も色調も見事な作品ですが、何か次の一手に期待したい気持ちです。

審査員特別賞

朝日に輝やく 宮本 典房
タイトル
朝日に輝やく
お名前
宮本 典房 (熊本県熊本市)
評価
日の出を待って長寿ヶ丘公園でのツツジ撮影。真っ赤な朝焼けもラッキーカラー、作者の努力には脱帽します。ただ、JPEG撮影のためか太陽の部分の白飛びはいただけません。デジタルカメラの弱点がモロに出ています。風景やネイチャーの撮影では特にRAW撮影かダイナミックレンジを広げる工夫をお勧めします。
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総評

 世界に冠たる阿蘇山を中心に、阿蘇は四季を通して魅力満載です。そんな中、阿蘇市では満を持して阿蘇の春の花限定「阿蘇の花ごよみフォトコンテスト2011」が行われました。阿蘇の花はこれまでにも数多く発表されていますが、一般の観光客やアマチュアカメラマンは作品を拝見するだけのものでした。しかしこの度、誰でも自由に自分の作品を応募出来ると言うことで、広く門戸が開かれたことになります。

 今回は1回目とあって、応募形態に多少のとまどいがあった様ですが、それでも53名、165点の応募がありました。審査は8月10日阿蘇市役所議会棟大会議室で、阿蘇の花の祭典実行委員会実行委員長稲吉淳一氏をはじめ3名で行いました。今年は花の開花時期に阿蘇山が暴れ、火口の一部立ち入り禁止や火山ガスの影響が見られ、応募が心配されましたが、テーマ毎の差こそあれ数多くの秀作をお寄せ頂きました。

 自然や風景写真愛好家の中には銀塩写真にこだわる方も多いなか、時代はデジタルカメラが主流です。携帯電話のカメラも含めた写真愛好家は大幅に増加しています。目的に合わせた写真機材の選択も自由な時代です。自然や花の写真に補正・修正は御法度ですが、観光客やアマチュアカメラマンの皆さんは気軽に花を愛で、沢山の記憶の中で写真に残した一枚の傑作を「写真で勝負」と気軽にお寄せ頂ければと願っています。今回の沢山のご応募に、心より感謝申し上げます。

2011.8.16 熊日フォト・サークル副会長 小崎宇一

        

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