阿蘇市の概要

阿蘇市は、熊本県北東部、阿蘇地域の中央に位置する街です。熊本県と大分県の県境にあり、大分県の2市を含む8つの市町村と隣接しています。市域は東西約30km、南北約17km、総面積は約376平方キロメートル。平成17年に旧阿蘇町・旧一の宮町・旧波野村の3町村が合併し、現在の阿蘇市が誕生しました。
市内には、阿蘇五岳を中心とした世界最大級のカルデラや広大な草原が広がり、比較的平坦な土地が多い「阿蘇谷」と、それを囲む「阿蘇外輪地域」からなる、変化に富んだ地形が特徴です。市域の大部分は阿蘇くじゅう国立公園に含まれ、野焼きに代表される人と自然が共生してきた営みによって、美しい草原景観が守られてきました。また、オオルリシジミをはじめとする阿蘇ならではの希少な動植物が生息するなど、豊かな自然と多様な地域資源に恵まれています。
これらの価値は世界的にも高く評価され、阿蘇市は「ユネスコ世界ジオパーク」および「世界農業遺産」に認定されています。

阿蘇市の魅力① 日常に溶け込む、雄大な自然と絶景

阿蘇市で暮らすということは、即ち世界最大級のカルデラの中で生活するということです。阿蘇市はカルデラ中央部に聳える阿蘇五岳と北外輪山に囲まれていて、地球の鼓動を身近に感じながら、四季折々の絶景を楽しむことができます。
また、阿蘇を代表する風景として大草原があります。千年もの間、「野焼き」などで人為的に維持されてきた草原では、あか牛や馬が放牧されていて、およそ日本ではないような牧歌的な雰囲気を堪能できます。さらには、草原に降り注いだ雨はやがて美味しい湧水となり阿蘇谷を潤します。
阿蘇市では、都会の喧騒を離れ、このような大自然のなかでスローライフな生活を送ることができます。

阿蘇市の魅力② 自然の中でも、意外と快適な暮らしやすさ

広い平野部(阿蘇谷)に水田や畑が広がり、そのなかに市街地や住宅地もあります。とても開放的で、山あいのような閉塞感はありません。
阿蘇市は思ったよりも普通に暮らせます。県庁所在地の熊本市から比較的近く、熊本空港からも車で1時間以内の距離です。生活に必要なものは手に入りやすく、保育園などの子育て施設や病院なども充実しています。
大自然と暮らしの利便性のバランスがとれていて、実際に住んでみると、想像以上に不便さを感じにくい“まち”であることが分かります。

阿蘇市の魅力③ 暮らしの中で見つかる、阿蘇ならではの楽しみ

阿蘇ではバイク、自転車、トレッキングやキャンプなど、趣味であるアクティビティを思う存分楽しむことができます。また、毎週のように何かしらの体験イベントが催されます。
古民家をリノベしたお洒落なカフェや、古くから地域に根ざした飲食店など、きっとお気に入りのお店も見つかるはずです。阿蘇市には思わずSNSで発信したくなるような“ネタ”がそこらじゅうに転がっています。

移住者から見た阿蘇

各地区の紹介

①波野地区(波野、新波野、小地野、小園、赤仁田、滝水、中江)

旧波野村の地区となります。波野という地名は木々や草原が風で波打つ様から由来しています。東外輪山の外側、標高700~800mの高原地帯で、そばや高原野菜の産地として有名。北海道や本州以北に自生するスズランの南限自生地としても知られ、神楽が伝承されるなど、豊かな自然と文化が魅力の地域です。

②坂梨地区(坂梨、北坂梨、中坂梨)

阿蘇カルデラの東側玄関口となります。坂梨では、江戸時代に参勤交代の大名行列が通った宿場町の名残を見ることができます。「大坂には坂なし、坂梨には坂あり」と言われた豊後街道の難所、滝室坂の麓に位置しています。坂梨では段々畑や田んぼの風景が広がり、気持ちよい散策ができます。

③宮地地区(宮地)

宮地は文字通り、肥後国一の宮「阿蘇神社の土地」という意味です。旧一の宮町の中心地で、阿蘇市役所をはじめとする行政の主要施設、小中高の教育機関など全て宮地に集まっています。また、住宅街ですので民間の賃貸物件も多くあります。市民の心の拠り所である阿蘇神社には、門前町商店街が隣接していて、多くの観光客で賑わいます。

④阿蘇谷北東地区(三野、手野、中通、萩の草)

この地区の外輪山麓から阿蘇五岳、阿蘇谷方面の眺めは絶景です。手野には阿蘇神社よりも創建が古い国造神社があり、古代における阿蘇開拓の拠点だったと言われています。また、中通には多くの古墳遺跡が残っており、阿蘇谷北東部は古代ロマンを感じることができる地域です。さらには、手野は名水が湧き出る地として知られています。

⑤坊中・乙姫地区(黒川、乙姫、蔵原、西町、竹原)

JR豊肥本線、阿蘇駅を中心にスーパー、ホームセンター、医療センターや消防・警察署などがあり利便性の高い地域です。阿蘇駅に隣接する道の駅は、熊本県でナンバーワンの人気を誇ります。坊中の名は山岳信仰の寺院がこの地にあることに由来します。乙姫は天気予報の地名として有名で、森のなかは別荘地となっています。

⑥阿蘇谷中央地区(役犬原、小野田、山田、小倉、今町、小池、黒流町)

宮地と内牧の中間に位置するこの地区では水田が広がり、阿蘇五岳と北外輪山の両方の眺望を遮るものがありません。山々の景色は時間の経過や光の差し方で刻々と変化し、見ていて飽きることはありません。役犬原には自噴式の湧水群があり、特に水に恵まれた地域です。

⑦内牧地区(内牧、三久保、小里)

内牧は阿蘇温泉郷の中心地で、約80の源泉と30近い宿泊施設があります。夏目漱石や与謝野晶子など明治の文豪も愛した歴史あるエリアです。市民の憩いの場として町湯(大衆浴場)も点在しています。内牧は「あか牛丼」発祥の地として知られ、美味しい飲食店、居酒屋、昭和レトロなお店などが軒を連ねます。

⑧阿蘇谷北西地区(湯浦、西湯浦、西小園、南宮原)

阿蘇市の北西部に位置するこの地区の面積のほとんどは、ミルクロード沿いの牧野です。カルデラ噴火によって出来上がった火砕流台地が長年の浸食によって起伏を富むようになり、そしてその上を草原が覆うという阿蘇を代表する景色がここにはあります。人々が住む阿蘇谷と外輪山上との高低差のある風景は、ジブリ映画「天空の城ラピュタ」に例えられることがあります。

⑨狩尾・的石地区(狩尾、的石、跡ヶ瀬)

狩尾は「扇切り」が有名です。毎年8月、山の斜面を扇形に草を刈ることによって「牛馬の安全」を願うという伝統行事です。的石には、阿蘇神社の神様である健磐龍命(タケイワタツノミコト)が阿蘇山から矢を放つ稽古の際、的となった伝説の岩が置かれています。また、隼鷹天満宮の湧水池はとても綺麗で、知る人ぞ知る紅葉の名所でもあります。

⑩阿蘇谷西部地区(赤水、車帰、永草)

阿蘇市の西側(熊本市方面)の玄関口となります。赤水にはJR豊肥本線と国道57号線が通り、車帰には阿蘇北側復旧道路(自動車専用道)のインターがあり、大津町や菊陽町などからのアクセスが良い地区です。赤水という地名の由来は、この付近で取れる阿蘇黄土(リモナイト)の鉄分を含む赤い水に起因します。阿蘇黄土はクレヨンの色や東京の下水処理施設などで幅広く活用されています。