もったいない!食べられるのに捨てられる「食品ロス」とは?
まだ食べられるのに廃棄される食品を食品ロスと言います。国内の食品廃棄物の量は、日本が世界中の飢餓に苦しむ人々に援助している食品量を大幅に上回り、その食品廃棄物の約半分は食品関連事業所から発生しているのが現状です。
なぜ、食品関連事業所から「食品ロス」が発生するの?
家庭以外にも、食品製造業や食品卸・小売業、外食産業の食品関連事業所から多くの「食品ロス」が発生しています。その理由としては、
- 食品メーカー・・・小売店からの返品やパッケージ等の印刷ミス
- 小売店・・・・・・店頭から撤去された食品や期限切れの在庫品
- 外食産業・・・・・食べ残した料理や提供できなかった仕込み済みの食材
が挙げられます。事業所での食品ロスを削減できれば、環境面だけでなく経費削減にもなります。
「食品ロス」を減らすためのポイント~事業所編~
食品製造業
- 製造量を考慮した適正量の原材料を調達する
- 原材料を無駄なく使い切り、未使用の原材料の有効利用に取り組む
- 製造過程でのミスを削減し、不良品発生を減らす
- 賞味期限は食品の特性に応じて科学的・合理的に設定し、過度に短く表示しない
- 品質を保持できる容器包装を使用する
食品卸・小売業
- 需要を予測して適量を仕入れる
- 在庫調整を適切に行い、品質低下を防ぐ
- 配送時の汚破損を削減する
- 少量パックの販売やばら売りを行う
- 賞味期限が迫っている食品や規格外品は、見切り・値引き販売をする
飲食業
- お客様の好き嫌いや食べたい量の聞き取りをする
- 食べ切り・小盛・単品メニューを提示する
- 品質的に問題のない食品は、お客様の自己責任であることを分かってもらった上で、食べ切る目安の日時などの情報提供を行って、持ち帰り用に提供することを検討する(ドギーバッグ<注1>の活用など)
<注1>ドギーバッグとは、飲食店で食べきれなかった料理を持ち帰りするための容器です。