阿蘇の草原が国の重要文化的景観に選定されました

 

阿蘇の文化的景観 阿蘇北外輪山中央部の草原景観
阿蘇の文化的景観 阿蘇北外輪山中央部の草原景観

阿蘇市北外輪山の草原景観の一部(阿蘇市山田の一部)が、平成291013日(金)に、文化財保護法に基づき風景の文化財といわれる「重要文化的景観」として国に選定されました。

広大な草原の中で悠久の時間を費やした生活により育まれた身近な風景が国民の宝として認められたもので、熊本県では山都町、天草市、宇城市に続く4件目の登録となります。

阿蘇カルデラに広がる広大な草原景観は、阿蘇地域を象徴する風景として全国的に親しまれてきました。

少子高齢化などで維持が難しくなる中での今回の文化財選定は、阿蘇の草原を国民の宝として国民で守るという姿勢を明確に表すことができ、草原保全への意識が高まることに期待が寄せられます。また、今回の選定は、阿蘇郡市七市町村や熊本県が目指す世界文化遺産登録の前提条件となる国内候補の暫定リスト入りへの弾みにもなります。

阿蘇市では更に重要文化的景観の選定範囲の拡大を目指し取り組みを進めてまいります。

 ― 重要文化的景観の選定 -

重要文化的景観に選定されるには、土地の所有者や関係者の同意を得たうえで地方自治体から文化庁に選定を申し出なければなりません。(文化財保護法第134条)

重要文化的景観に選定された範囲内で現状変更を生じる行為を行う場合は阿蘇市教育課を経由して文化庁長官に届出が必要になります。(地域の方々がこれまで行ってきた農林畜産業や日常生活を営む際の行為は、届出の必要はありません。)

詳しくは、教育課社会教育係までお問い合わせください。

重要文化的景観の概要については、阿蘇世界文化遺産推進室オフィシャルサイトをご覧ください。

  • 教育委員会 教育部 教育課
  • 電話 0967-22-3229