戸籍は、生まれてから死亡するまでの身分関係を公証する唯一の公簿です。これまで阿蘇市の戸籍は手書きやタイプにより記載・管理されてきました。
平成6年6月の戸籍法改正に伴い、戸籍事務をコンピュータ処理することができるようになり、阿蘇市でも戸籍事務がコンピュータ化されています。
そのことにより、戸籍に関する証明書をより迅速に、よりきれいでわかりやすいかたちでお手にしていただけるようになりました。
証明書はより見やすく
従来の戸籍は和紙に手書きで記載したものが多く、読みにくい戸籍もありましたが、コンピュータ化により記載内容が項目化され、数字も算用数字で表記されるなど大変読みやすくなります。また、用紙もA4判縦長の改ざん防止用紙を使用するためコピーによる偽造も防ぐことができます。
阿蘇市に本籍がある方が対象です
今回の戸籍事務のコンピュータ化は、本籍が阿蘇市にある方が対象になります。
住民票の住所が阿蘇市にあっても、本籍が阿蘇市にない方は今回の対象ではありませんのでご注意ください。
戸籍の証明書の名称が変わりました
戸籍に記載されている全員を証明する戸籍謄本は「戸籍の全部事項証明」、戸籍に記載されている一部の方を証明する戸籍抄本は「戸籍の個人事項証明」と名称が変更になりました。
戸籍には常用漢字・人名用漢字など漢和辞典に記載されている文字を使用します
戸籍には手書きによる書き癖などにより、辞書に載っていない文字が記載されている場合があります。コンピュータ化の際に、法務省の通達により、氏や名の文字を正しい文字で記載されることになりました。
本籍や住所の地番表示が一部変わりました
本籍や住所の表示の「○○○番地の××」という記載の「の」をとって「○○○番地××」となりました。そのため、住民票の現住所・本籍欄の「の」の表示も削除されました。
コンピュータ化により戸籍が改製されました
現在の紙戸籍は「平成改製原戸籍」として保存されることになり、コンピュータ化後の新しい戸籍には、婚姻や死亡などにより既に除籍された人は記載されていません。このような記載が必要な場合には「平成改製原戸籍」の請求が必要になります。「平成改製原戸籍」の手数料は1通につき750円です。
戸籍の附票もコンピュータ化されました
戸籍に記載されている方の住所登録の異動を記録したものが戸籍の附票です。
コンピュータ化直後の附票には、その時点での現住所だけを記録し、その後の異動を順次追加していきます。
これまでの附票原本は、改製された附票(除附票)として5年間保存されます。
証明書の手数料は附票・除附票ともに1通につき300円です。
新旧戸籍の比較
変更事項 | 今までの戸籍 | コンピュータ化戸籍 |
名称 | 戸籍謄本 戸籍抄本 |
全部事項証明 個人事項証明 |
様式 | B4判横長 B5版縦長 |
A4判縦長 |
書式 | 文章体縦書き | 項目別横書き |
用紙 | 白紙 | 改ざん防止用紙 |
公印 | 朱肉印 | 黒色(電子公印) |